はじめに
こんにちは、倉澤ズズくんです。前回はリフローではんだ付けをしました。

はんだ付けによって設計ミスの箇所が分かったところで、今回は以前作成したPCBの修正をします。というのも、現状の機体でも走りますが、現状1台しか走れる機体が残っていない状態です。その1台も補修の跡が目立ち、機体が来年まで持つとは思えないので修正して再発注をする必要があると判断しました。
PCBの修正
貫通ビアの径と配置
前回は、貫通ビアの径が大きすぎたためにレジストやランドで覆われない箇所があり、そこではんだ接触不良を誘発していました。

基板を発注したPCBgogoではビアの径を0.5[mm]以上にしないとレジストで覆ってくれないようです。ここの設定項目を見落としていました。全てのビアの径を最大でも0.5[mm]径に変更しました。
可能であれば、はんだ付けする箇所となるランドには極力ビアを打たないようにしましょう。リフローの際にビアのスルーホールにはんだが持っていかれてはんだ接続不良を起こす恐れがあります。

ランドと重なって配置されていたビア

ランドと重ならない位置に移動したビア
バッテリコネクタの追加
バッテリー端子部分ですが、今回はXHコネクタを設けることとしました。

以前のバッテリーコネクタ部

新たに設けたバッテリー用XHコネクタ部
以前は2.56[mm]ピッチでスルーホールだけ用意し、バッテリーに対するコネクタのコードをはんだで直付けしていましたが、何度も取り外すうちに負荷がかかり断線していました(最終的には応急処置としてエポキシ樹脂で固めた)。XHコネクタによってバッテリの取り外しに耐性を持たせ、はんだ付けの簡単化も狙っています。

エポキシ樹脂で固められたバッテリーコネクタ部
NchMOSFETのフットプリント修正
以前間違っていたシンボルのピン番号を修正しました。


以前のピン割り当て

修正したピン割り当て
まとめ
今回は、以前失敗したPCBの箇所を修正しました。これでスムーズに運用できることを願っています!
次回はPCBAによる発注について書きます。お楽しみに!
今回の作業時間は以下のとおりです。
- 【PCB修正】見積もり8時間 / 作業10時間
- 【PCBレビュー・修正】見積もり4時間 / 作業3時間
- 【本ブログ執筆】見積もり4時間 / 作業時間2.5時間