はじめまして。新入社員の鍬形(くわがた)と申します。2021年4月に株式会社アールティに入社しました。これからよろしくお願いします。
今回は社内研修の一つであるマイクロマウス研修にて自社製品のロボットキット、Pi:Co Classic3の組み立てから迷路完走まで行いました。キットや研修の紹介、学んだことの記録をブログで連載していきます。第1回である今回はPi:Co Classic3と研修の内容、目的のご紹介をします。本連載一覧はマイクロマウス研修(鍬形)をご覧ください。
Pi:Co Classic3とは
研修に用いるPi:Co Classic3はロボットコンテストの一つであるマイクロマウス競技の入門用キットです。キットの組み立てと競技を通して電子回路、メカニズム、プログラミングの基礎を学ぶことができます。
Pi:Co Classic3は絶賛販売中です。
マイクロマウス競技とはロボットが自律的に迷路内を探索し、スタートからゴールまでの最短時間を競う競技です。マイクロマウスについて詳しくは公益財団法人ニューテクノロジー振興財団ホームページをご覧ください。
こちらの動画後半には実際の大会で走るPi:Co Classic3の映像があります。調整を重ねればタイムはもっと縮めることができますし、キットで学んだことは自作ロボットに生かすことができます。競技の様子は他にも動画がたくさん出てるので、興味があれば是非検索してみてください。
研修の内容と目的
マイクロマウス研修はアールティの全社員が行う研修です。技術職、事務職問いません。Pi:Co Classic3を組み立ててセンサとパラメータの調整、迷路の完走まで一通り行います。ちなみに研修の記録をブログに残すことはアールティの恒例行事みたいです。他の方の研修の記録はこちらからご覧ください。
またアールティではキットの販売だけでなく書籍や研修を含めた教育事業を行っています。本連載では割愛しますが社内研修でもマイコンやセンサの特性などがっつりと座学がありました。「キットは動いて楽しかったけど仕組みはさっぱりわからない」を抜け出して、一からオリジナルのロボットを作るための足掛かりになる研修だと思います。
研修の目的は「全社員共通の話題を持つ」ことが掲げられています。会話の土台となる共通の認識を持つことで円滑なやり取りができますし、なによりロボットに携わるお客様の気持ちを理解することにつながります。例えば「AができるならBもすぐできそう」といったアイデアにはたいてい困難がつきものです。ロボットの賢さと繊細さを混同しないためにも実物に触れることは重要だと僕も思います。
研修の理念に関する詳細や具体的なエピソードは以下の記事をご覧ください。

え!?4日間で迷路完走を!?
昨年は在宅で1年間かけて少しずつ研修を行ったそうですが今年はPi:Co集中研修と題して4日間で行いました。マイクロマウス競技は大会で使用する迷路が大きいため、在宅の場合は小さな練習用迷路を使用することになります。大会と同じ大きさの迷路でないと気づかないようなプログラムの不具合もあるので今回はオフィスに大きな迷路を置いて期間を集中して取り組むことになりました。

セミナー用の広い部屋に迷路を置いちゃいます
というわけで研修はあっという間に終わってもう僕のPi:Co Classic3は迷路完走してるのですが、それまでの記録を今後ブログに書いていきます。次回は早速Pi:Co Classic3を組み立てていきます。暖かく見守ってください。