はしもとの自作マウス研修

仕様を決める – はしもとの自作マウス研修 Part2

はしもとの自作マウス研修

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こんにちは、はしもとです。
前回は自作マウスのテーマについて書きました。
テーマはずばり「UIにこだわったマイクロマウス」に決めました。

今回は、どんな機能を持っていれば自分の作りたいマウスを実現できるか、
マウスの仕様を決めました。まずは、自分の理想のマウスはなにかを整理することからはじめ、
それをもとにどんな機能が必要であるか選定していきます。

作りたいマウス

前回のブログでは、Pi:Coを使ってみた体験をもとにこんなマウスがあったらいいなという理想のマウス像を決めましたが、今回はさらに具体的にどんなマウスにしたいかを整理してみました。

理想① モード選択&表示をわかりやすくしたい!

  • LED+スイッチだけだとそのマウスを作った人しかわからない
  • 具体的には、モード表示では”足立法で走るモード”、”左手法で走るモード”みたいに
    パッと見て現在のモードがわかるようにしたい

理想② パラメータ調整が腰的に大変だから楽にしたい!

  • 何度も屈んだり、座ったり、立ったりするのが大変だからもう少し楽に作業ができるよう工夫したい
  • 具体的なパラメータ調整作業は以下の動作の繰り返し
    作業台から離れる → 床に座る → マウスを取って作業台に戻る → パソコンにマウスをつなぐ → ソースコードを書き換えることでパラメータ変更 → ビルド → マウスに書き込む → パソコンからマウスを外す → マウスを走らせる

理想③ 競技時間内で迷路を完走できるマウス

  • マイクロマウスを作る上で、迷路は当然完走させたいです
  • ただ速さはあまり求めていないので、競技時間内で完走できるならどんな速さでも構いません

作りたいマウスに必要な機能を考える

上記の自分の理想に必要な機能を選定していきます。

機能① わかりやすいモード表示&モード選択方法

  • 初めてマイクロマウスを触る人でも現在のモードとモード選択方法がわかるように、
    より直感的なモード表示&選択方法にした以下の2つの案を考えました。

    1.  マウスに取り付けられた液晶ディスプレイ上でモード表示&選択
    2. 無線通信を行い、スマホ上でモード表示&選択

機能② PCに繋がずともパラメータ調整が可能

  • この機能も以下の2つを考えました。
    1. PCに繋がず、マウスに取り付けられた液晶ディスプレイ上でパラメータ調整を行う
    2. PCに繋がず、無線通信を使って、スマホ上でパラメータ調整を行う

機能③ 競技時間内に迷路を完走できる最低限の機能

  • 一般的なマイクロマウスが持つ機能を持たせます。
    • 迷路を直進・旋回できる
    •  壁を検知できる
    •  電源スイッチを持つ
    • モード選択できる  etc.

必要な機能を選定

機能①「わかりやすいモード表示&モード選択方法」、
機能②「PCに繋がずともパラメータ調整が可能」について、以下の2つの方法のうち、どちらにするか悩みました。

  • マウスに取り付けられた液晶ディスプレイで操作する
  • 無線通信を行いスマホで操作する

本来の製品開発であれば、コストや顧客のニーズにあっているかどうかをよく考えて選定すると思いますが、今回は研修なのでどっちを自分が作りたいかという判断基準で選びました。
結果としては、

  • 無線通信を行いスマホで操作する

を選びました。
選定理由としては、スマホで操作できたら専用の操縦コントローラを用意する必要がなくなり便利だと思ったのと、なにより自分がやってみたいと思ったからです。研修で得られた技術を使って、今後ロボット開発するときになんでもロボットをスマホで操作できたら面白いななど淡い期待を抱いてこちらを選びました。

なので、今回の自作マウスに必要な機能をまとめると以下のようになりました。

  1. 無線通信を行い、スマホ上でモード表示&選択
  2. PCに繋がず、無線通信を使って、スマホ上でパラメータ調整を行う
  3. 競技時間内に迷路を完走できる最低限の機能

ただ一つ注意しておかないといけないのが、自作マウスがマイクロマウス競技に参加できる要件を満たしているかどうかです。

マイクロマウスクラシック競技規定では、マウスの機能やサイズなどについての規定が書かれています。特に注意すべき点は、無線通信に関する規定です。以下の文章は、上記のサイトから抜粋した文章です。このように競技中は無線通信が許されないので、モード表示&選択はスマホだけでなく、競技用にスイッチやLEDでもできるようにしないといけません。

1. 競技中にプログラムのローディングおよびROMの交換を行なうことは許されない。また、競技中にマイクロマウスを本体とは独立した開発装置やコンソールボックスと接続してプログラム実行に関する指示を与えることも許されない。

まとめ

以上で自分が作りたいマウスに必要な機能が選定できました。

前回のブログでは、自分の作りたいマウス像を総括してテーマを「UIにこだわったマウス」としましたが、今回のブログで必要な機能をまとめるとテーマを変えたほうがいい気がしてきました。
作りたいマウスは変わっていないのですが、UIがメインというよりかは無線通信でマウスを動かすことがメインになりそうなので、「スマホで操作できるマウス」に変更しようと思います。正直やったことがないことばかりで本当に作れるか不安も大きいですが勉強してこつこつ作っていければと思います。

次回は必要な機能をもとに部品の選定を行います。

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