こんにちは、nomuraです。
今回は基板発注についてです。
前回は基板発注に必要なデータを作成する作業を進めました。
今回はElecrowに発注しましょう。
基板発注サービスはホームページの[Services]-[PCB Online Quote]を選択します。
おっと、基板発注にはユーザー登録が必要です。Join Freeから登録とSign Inをお忘れなく!
Elecrowのプリント基板製造サービスを日本から使用すると、通常で10日程度待てば出来上がった基板が手元に届く感じで考えておくと良いようです。全体の流れは次のようになります。
見積りフォームの操作を大きく分けると、データの登録、仕様の入力、見積り金額を確認してカートに入れる、の3箇所になります。
前回作成したガーバーファイルをまとめたelecrow.zipを”ガーバーファイルを提供”ボタンから選択します。このフォームはデータの内容をチェックしないので、間違ったデータを登録するとオペレータと英語でメールのやり取りをすることになるので気を付けて下さい。ファイルを登録すると表示が変わります。
今回の仕様では各項目を次のように設定しました。
- 層数:両面基板なので二層です。
- 寸法:86×99mmぐらいなのですが、100×100mmまでは値段が一緒です。
大体の数字を入力します。100mmを超えないように設計する方が安いです。 - 製造枚数:仕様によりますが10枚まで値段が一緒の場合が多いです。
製造不良もあるので値段が一緒なら多い方が良いので10にしました。 - 異種面付けの種類:異なるデザインの基板を一枚に収める設定らしいです。
今回は使用しないので1にしました。 - 板厚:基板の厚みです。薄い方が軽くてマウスには有利ですね。
私は壁にぶつけた時に基板が割れる方が怖いので1.2mmにしました。 - レジスト色:基板の色を選択します。もちろん緑色です!
- シルク色:緑色の場合は白になります。
- 基板の表面処理:端子の表面処理方法を選択します。
鉛フリーはんだで実装するので、HASL Lead Freeを選択しました。 - 端面スルーホール:使用しないのでNoにしました。
- 銅箔厚:回路層の厚みを選択します。電流を多く流したい場合などに使うようです。
今回は普通の1oz(おんす)にしました。1ozの厚さは35um(みくろん)になります。
厚みのある回路は容量を持たないように気を付けて設計する必要があるそうです。 - PCBステンシル:表面実装部品のはんだ付けに使用する治具の有無です。
今回はリフローはんだ付けに挑戦するので15cm×15cm no frameにしました。
フレームは主にチップマウンタなどで使うものらしいので気を付けて下さい。 - 生産時間:特急料金を払うと急いで製造してくれるサービスがあります。
今回は普通の4-7営業日を選択しました。
といった感じに仕様を入力すると、次のような値段になりました。
今回はステンシルが+16ドルで値段が上がってしまいました。日本国内で発注すると数万かかるらしいので、凄く安いらしいです(相場感はよくわかりませんが)。
この値段に送料がプラスされて、おおよそ5000円程度でプリント基板が製造出来ることになります。一度やり方を覚えてしまえば色々と作ってみたくなりますね。複数の見積りをカートに入れて一度に頼むと送料も節約出来ますし!
見積りをカートに入れた後は、発送先入力や決済を済ませて発注完了です。
さて、どのような仕上がりになって届くでしょうか?お楽しみに。
今回はこのあたりで。
次回は到着した基板の確認をお届けしたいですね。