自作マイクロマウス研修 (hayashi)

回路設計「ブロック図の作成」- 自作マイクロマウス研修(hayashi)[7]

自作マイクロマウス研修 (hayashi)

こんにちは、hayashiです。今回は回路設計についてです。
マイクロマウス競技に必要な機能を書き出して、ブロック図を書いて、回路図を作成します。

必要な機能を考える

マイクロマウスの大会に参加するために、どういった機能が必要なのか、考えていきます。

社内で色々聞いた話を元に、競技に参加するにあたり最低限必要な機能、開発・運用であった方が良い機能と今回製作するにあたり試したい機能の3つに分けて考えます。

機能 概要
最低限必要な機能 電源 主電源、ルール上燃焼系エネルギー源は不可
モータ 迷路を走行するため
センサ 迷路情報を取得するため
CPU 走行制御、迷路解析のため
あった方が良い機能 UI スイッチ 走行開始、設定変更の操作
UI LED 内部状態の目視確認
UI ブザー 内部状態の聴音確認
デバッグ CPUと通信して、色々確認できる
今回試したい機能 自作書込基板 ファームウェア書込、PCとの通信、USB type-c採用
吸引機構
IMU 機体姿勢情報の取得

上記機能のそれぞれの関係をまとめて見ました。

まとめてみると、モータとCPUの間にはモータドライバ必要、モータとCPUの電源レベルは違うのが良いなどの情報がわかります。初めに考えた表に情報を追加して行きます。付随して機能追加、使用部品についても考えていきます。

 

機能 詳細 概要
電源 バッテリー Li-Po 2cell 容量検討 主電源、ルール上燃焼系エネルギー源は不可
降圧回路 7.4V->5V->3.3Vの降圧 駆動系とロジック系の電源確保
スイッチ回路 FET使用の物理スイッチ バッテリー繋いだら電源ONは使いづらい
駆動系 DCモータ 1717T006SR 6V定格 使用実績が高い
モータドライバ 1入力1出力 DCモータ制御用
吸引用モータ FETでスイッチ 制御なし1方向回転
センサ 壁センサ 受光(フォトトランジスタ)、発光(赤外LED) 迷路情報の取得
エンコーダ IEH2-4096 モータに付属 モータ軸の取得
バッテリー電圧監視 分圧回路のAD バッテリー運用の効率化
IMU MPU,ICMシリーズ、6軸 機体姿勢情報の取得
CPU マイコン STM32シリーズ 組み込みで使いやすい
UI スイッチ 走行開始、設定変更の操作
LED 内部状態の目視確認
ブザー 圧電ブザー 内部状態の聴音確認
電源確認用LED 電源ONの目視確認
デバッグ 自作書込基板 UART通信 ファームウェア書込等
ST-LINK STMマイコン標準の書込基板

 

ブロック図の作成

必要な機能が概ね揃ったので、ブロック図を作成していきます。今回は電源レベルの確認と信号線の確認ができるものを作成します。

マイクロマウス競技に参加できる構成になっていると思います。自分の中ではきれいにまとまったと思います。配置として、上段が電源、中段に内部回路、下段は外部回路で、中段は左から電源レベルの小さい順を意識して配置しています。

信号線の情報を整理することで、最低限必要なマイコンのピンも確認できます。

ここから、実際に回路図を書きながら細かい所は詰めていきます。大抵の回路図は機能毎にブロックになっているので、先人の作成したものを参考にしやすいと思います。

回路図完成

完成した回路図はこちらです。各機能の単体動作確認ができた際の回路図なので、すでに一部リワークの痕跡があります。ブロック毎の詳細は今後ブログになる予定です。

 

今回はここまで、ではまた

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