こんにちは、しゅうです。
今回はKiCADの方で部品の割り当てをしていきます。
はじめに
回路図を書くだけでは、基板設計までは進めません。回路図はいわゆる概念的なもので、基板設計は素直に物理的なものです。
そこで、回路図で配置した素子などを、実際に使う部品と結び合わせる必要があります。
小さい基板や大きい基板、作成する基板に合わせて使用する素子も変えられます。素子からリード線が伸びている大きめのものから、1mm前後しか半田付けするスペースがない小さなものまであります。
どのような素子を使うかを設定してから基板設計に突入する必要があります。
割り当て作業
KiCADを開き、回路図を開いたら、上の方のてんとう虫マークの隣のアイコンをクリックしましょう。
すると、次のような画面が表示されます。下記画像では既にフットプリントなどが設定されていますが、初回起動時は中央がリファレンスとバリューのみで他は空欄状態になっています。画面の左側がフットプリントライブラリの一覧、中央が回路図で使われている部品の一覧、左側がフットプリントの一覧、となっています。
左側のフットプリント一覧は、青で囲っているアイコンを駆使して絞り込むことができます。選択しているライブラリに限定したり、キーワードで検索できるようにしたりできます。アイコンの意味は左から順番に、回路図に書かれた部品に対応したフットプリント・ピン数が一致しているものを表示する・ライブラリごとに絞り込む・キーワードで検索する、となっています。
コネクタの大きさ、ピンの数、コンデンサの容量などにより、適するフットプリントが変わってきます。例えばコンデンサを例にすると、1µは1005、4.7µは1608という風に容量に合わせてサイズを変えています。
全ての部品にフットプリントの割り当てが完了したら保存しましょう。(こまめに保存をしておくことをオススメします…!)
ネットリスト
先ほどクリックしたアイコンの隣にあるネットリストを生成するアイコンをクリックしましょう。
すると次のような画面が出てきます。
今回はこのままPCBレイアウトを使って基板を作成するので、Pcbnewのタブを選択している状態でネットリストを生成しましょう。ファイル名と保存場所を指定して保存します。
次回はこのファイルを使って、基板作成を行います。
まとめ
今回は部品の割り当てとネットリストの生成を行いました。
次回は基板の大きさを取り込みながら、基板設計に入っていきます。