こんにちは!いしかわです。前回の記事でははんだ付けの基礎知識を学びました。今回はいよいよ実践です!!中学校以来のはんだ付け、果たしてうまくできるでしょうか?
はんだ付けの実践
付属の「トレーニングトレーサーマニュアルパート2 ハードウェア製作編」を見ながら作業を行います。
注意点
はんだ付けの際の注意点がマニュアルに記載されていました。
- 使用中のはんだは高温になるため、火傷に注意してください。
- 電源ボックスの接続を間違えると発火などの危険が起こる場合があります。
- 極性のある部品(フォトリフレクタ、モータの配線など)を間違えた方向で挿したり接続したりすると部品の故障や発火、爆発につながります。
- 半導体を使用しているため静電気に弱いです。製作をする前に体内の静電気を金属の机やロッカーに触り静電気を逃してください。近くに金属物がない場合は、壁に5秒以上触れると静電気が逃げます。
我が家のはんだごては温度調節機能付きのものですが、「電源ON・OFFスイッチ」がありません。コンセントを刺すと自動ではんだごてが熱くなってしまうため、はんだごてを使用する準備がすべて整ってからコンセントを入れることを心がけました。また、はんだ付けを行った直後の基板や部品もとても熱くなっています。ついつい触りたくなってしまいますが、火傷をしますのでご注意ください。私もうっかり触れて「あつっ!!」と火傷を負いそうになりました。在宅の環境ではんだ付けを行う際は、ご自身はもちろんですが、小さなお子様やペットにも十分気を付けて作業を行いましょう。
部品の取り付け方
はんだ付けは背の低い部品から行います。基板には部品の足(リード線)を入れるための小さな穴がたくさん空いていて、それぞれの穴にどの部品を差し込むかという記載があります。基板へ部品を取り付ける方法は以下の通りです。
①部品の足を手もしくはペンチで穴に合わせたサイズに直角に曲げる
②基板の該当の穴に部品の足を差し込み、基板から落ちないように足をハの字に曲げる
(この際、部品が安定しない場合はメンディングテープを貼って部品を固定する)
③はんだ付けを行い、はんだが固まったことを確認してから余分な足をニッパーで切る
実践
では、いよいよ実践です。まずは、小さなマーカセンサ基板のはんだ付けを行います。
マニュアルの写真をよく見ながら、部品の向きに注意して、最初の部品を取り付けます。はんだがなかなか溶けず、少し焦りましたが、無事に取り付けることができました。
「ピンヘッダ」という少し背の高い部品を基板の端にはんだ付けしようとしたところ、基板が斜めになりうまく行うことができません。他の部品を基板の下に置き、基板の高さが一緒になるように調整すると、はんだ付けがスムーズにできました。
1時間でマーカセンサ基板のはんだ付けが終わりました!最初は緊張しましたが、慣れると単純作業がとても楽しいです。
基板ができたのが嬉しくて同僚に見せてみました。量が多すぎるはんだを業界の方は「イモ半田」、略して「いもはん」と言うらしいのですが、私の基板にずらりと並んだ「いもはん」を見て「かわいいね」と言ってました。どうやらはんだづけの具合でかわいい、かわいくないという概念があるようです。世の中には知らない世界がまだまだありますね!
次回はメイン基板のはんだ付けを行います。