二足歩行ロボット研修 二足歩行ロボット研修(kora編)

二足歩行ロボット研修(kora編)[15] FusionPCBに基板発注

二足歩行ロボット研修

こんにちは。koraです。

これまでの投稿で作成した基板パターンを、いよいよSeeed FusionPCBの基板製造サービスに発注したいと思います。

発注用データの出力

発注にはガーバーファイルとドリルファイルが必要です。ありがたいことに、KiCadからガーバーファイルとドリルファイルを出力する方法はFusionPCBのブログにまとめてあります。これを参考に発注用データを出力します。

ガーバーファイルの出力

まず、Pcbnewのメニューバーからプロットウィンドウを開きます。

プロットウィンドウ上部の出力ディレクトリ (Output directory) を選択します。ここではプロジェクトディレクトリの下にgerberディレクトリを作ることにしました。

出力するレイヤーを選択します。両面基板には次の7つのレイヤーが必要です。

  • F.Cu: 表面の銅箔 (配線やパッド)
  • F.Mask: 表面の半田マスク (基板に塗られる保護膜)※
  • F.SilkS: 表面のシルクスクリーン (基板に印刷される図形、文字、記号など)
  • B.Cu: 裏面の銅箔
  • B.Mask: 裏面の半田マスク※
  • B.SilkS: 裏面のシルクスクリーン
  • Edge.Cuts: 基板外形レイヤー (基板が切り出される形状)

※半田マスク (ソルダマスク、ソルダレジスト、レジストとも) は基板の不要な部分に半田が付かないように保護します。なお、ガーバーファイルでは半田マスクを塗らない部分を指定することになっています。つまりF.MaskとB.Maskで指定された部分は半田付けが可能になります。

一般オプション (General Options) とガーバーオプション (Gerber Options) を設定します。「Protelの拡張子を使用 (Use Protel filename extensions)」をチェックして、「拡張X2属性を含む (Use extended X2 format)」のチェックを外します

上記の設定が済んだら、「製造ファイル出力 (Plot)」ボタンをクリックすることでガーバーファイルが出力されます。

ドリルファイルの出力

次に、ドリルファイルを出力します。プロットウィンドウの「ドリルファイルを生成 (Generate Drill Files…)」をクリックするとドリルファイルウィンドウが表示されます。

ファイル形式 (Drill File Format) は「Excellon」を選択します。
また、「PTH とNPTH 穴を一つのファイルにマージ (PTH and NPTH in single file)」をチェックします。PTHはメッキスルーホール、NPTHは非メッキスルーホールのことです。KiCadのデフォルト設定だとそれぞれ別のファイルに出力されますが、FusionPCBでは1つのファイルにまとめることが推奨されています。

最後に「ドリルファイルを生成 (Generate Drill File)」をクリックすると、ドリルファイルが出力されます。

ファイルの確認

KiCadにはGerbViewというビュワーがあり、出力したガーバーファイルとドリルファイルを表示することができます。FusionPCBに送ってしまう前に異常がないか確認しておきましょう。

ファイル名の変更

KiCadから出力されたデータのファイル名と拡張子を、FusionPCBの指定に合わせて変更します。

  • pcbname-F_Cu.gtl → pcbname.GTL
  • pcbname-F_Mask.gts → pcbname.GTS
  • pcbname-F_SilkS.gto → pcbname.GTO
  • pcbname-B_Cu.gbl → pcbname.GBL
  • pcbname-B_Mask.gbs → pcbname.GBS
  • pcbname-B_SilkS → pcbname.GBO
  • pcbname-Edge_Cuts.gm1 → pcbname.GML
  • pcbname.drl → pcbname.TXT

変更後、これらを1つのzipファイルにまとめます。

基板製造サービスの発注

FusionPCBに発注

FusionPCBの製造/実装サービスのページを開きます。アカウントがある場合はログインして、ない場合は新規ユーザー登録しましょう。

zipファイルをアップロードして、フォームに仕様を入力していきます。

  • 材質は一般的なFR-4にします。
  • 層数は表裏なので二層です。
  • 寸法は約65 x 56 mmです。100 x 100 mmまで値段は変わらないようです。
  • 製造枚数は5枚が最小ですが、5枚も10枚も費用が変わらないので10枚にしておきます。
  • 板厚はRaspberry Piと同等の1.6 mmにします。
  • レジストの色は緑赤黄青白黒の他に黒(つや消し)があります。少し高くなりますが黒(つや消し)を頼んでみます
  • 基板の表面処理は鉛フリーにしたいのでHASL Lead Freeを選びます。

値やオプションを変更すると基板製造の費用も表示されます。

なお、ステンシルを一緒に発注することもできますが、今回の基板はスルーホール部品しか使用していないため頼まないことにします。

入力が終わって金額を確認したら「カートに追加」を押して、一般的なネット通販のように支払い方法、配送方法、配送先などを指定すれば発注は完了です。

おわりに

今回、初めてFusionPCBを使用しましたが、日本語化されているので手続きも簡単でした。技術ガイドも公開されていて大変参考になります。基板の到着が楽しみです。

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