2024年度CRANE-X7開発研修

2024年度CRANE-X7開発研修 チーム開発研修について(山本)

2024年度CRANE-X7開発研修

こんにちは、2024年度新入社員の山本です。

現在、新入社員研修の一環として、チーム開発研修を行っています。今日から数回にわたり、新入社員5人で研修の様子を連載していきます。

チーム開発研修とは?

チーム開発研修では、先輩社員から研修向けの課題が与えられます。この課題を達成するため、5 人でチームを組み、開発を行います。

本研修は、チーム開発の流れを体験し、チーム開発ならではの良い点や注意する点などを学ぶことを目標としています。

開発内容

私たちが開発するシステムは、アールティのロボットアーム CRANE-X7 を使ったピックアンドプレースです。ピックアンドプレースとは、物体を持ち、移動させ、所定の場所に置く、という一連の作業のことを言います。
例えば、こういう動作です。

ボールをつかむ CRANE-X7

今回は、下の図のようなフィールドで CRANE-X7 を動作させます。そして、「箱」をスタート場所から取り出し、「置き場」へと移動させます。その後「置き場所」間で移動させます。

ピックアンドプレースの寸法図

さっきの動画を見て、「これだけなら、ちょっとプログラムを変えたら動きそう」と思ったかもしれません。ですが、この「箱」を見てください。でかい。CRANE-X7 の標準の赤いオブジェクトと比べてみると一目瞭然。そして、立方体だけでなく、三角錐もあります。そう、標準アームではつかめないのです。

さらに、この「箱」をできるだけ衝撃を与えないように動かす必要があります。「箱」は落としたり、ぶつけたりと、雑に扱うことは許されないのです。

実は「箱」には M5Stack と加速度センサが入っており、与えられた衝撃などは全部わかってしまいます。この監視システムも私たちが作ります。

評価方法

開発したシステムを先輩社員に「納品」したのち「評価」が行われます。つまり、動かすのは先輩社員であって私たちではありません。すなわち、納品時にシステムと一緒に「取扱説明書」的な資料が必要になります。

さらに、システムの開発に加えて、「組み立て説明書」や「BOM(Bill Of Materials:部品表)」といった、ドキュメントの作成も評価になります。いくら良いシステムを開発しても、再現できなければ意味がないですからね。

このように、ただ動けばよいというわけではなく、将来を見据えた開発が求められます。

開発準備

ここからは、現在の私たちの取り組みについてお話します。課題の内容が発表されてから、どのように課題を攻略するかを話し合ってきました。それと並行して、社内でのタスクや成果物(設計図やソースコード・部品表・取扱説明書 等)の管理・取扱の方法について勉強しました。

そして、目指す完成像から、開発する内容、小さなタスクへと分割し、SpreadSheet で整理しました。これらのタスクを 5 人にアサインしながら開発が進んでいきます。

タスクリスト
ガントチャート

おわりに

以上チーム開発研修 1 回目のブログでした。

連載はこちらにあります。

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