スタックチャン アールティver. 紹介

スタックチャンにプログラムを書き込んでみた – スタックチャン アールティver. 組立キットブログ Part.3

スタックチャン アールティver. 紹介

プログラムの書き込み

お久しぶりです。倉澤ズズくんです!

前回の記事ではスタックチャンの組立キットを組み立てました。今回は、組み上がったスタックチャンにプログラムを書き込んで魂を吹き込んでみます!

プログラムを書き込む方法は以下の2つがあります。今回は1つめのPC上に環境を構築して『プログラムをビルド・書き込む方法』について紹介します。『Webブラウザ経由でビルド済みのプログラムを書き込む方法』に関しては、次回のブログで紹介します。

PC上に環境を構築してプログラムをビルド・書き込む方法

自身のPC上にスタックチャンの動作をプログラムできる環境を構築し、プログラムをビルド→書き込みを行います。プログラムを自由に改変してスタックチャンに好きな動きをさせるにはこちらをオススメします。ただし、少し手間がかかります。

Webブラウザ経由でビルド済みのプログラムを書き込む方法

既にビルド済みのデフォルトプログラムをスタックチャンに書き込みます。自身のPC上に環境を構築する必要が無く簡単に書き込める一方、自身でプログラムを改変できません。プログラミングに馴れていない方の書き込みや動作確認目的とした場合、こちらの方法をオススメします。

ビルドとは、人間が記述したプログラムを機械が解釈できるように形式に変換することです。

PC上に環境を構築してプログラムをビルド・書き込む方法

自身のPC上にプログラム環境を整えてスタックチャンに書き込めるようにするまでの方法を紹介します。想定するOSはUbuntuです。

スタックチャンに書き込みを行うOSはUbuntu(LinuxOSの内の1つ)ですが、一般的に馴染みにのあるOSでは無いかもしれません。製品のインストールマニュアルではWSL2(Windows Subsystem for Linux)を利用することでUbuntuの仮想環境を構築したWindows11上でスタックチャンのプログラムの書き込む方法を解説しています。

グラフィカルな画面を見ながらマウスカーソルを使った移動やクリックをするのではなく、キーボードからの文字を打ち込んでPCを操作するため少し難しく見えるかもしれません。ですが恐れる必要はありません。最初は分からなくても手順通りにコマンドを実行すればプログラムを書き込むことができます。

環境構築

スタックチャンのビルドにはnpmNode.jsをインストールしておく必要がありますが、その工程は今回省略します。

『スタックチャン アールティver.』に付属するインストールマニュアルでは、これらの工程も含めて初心者の方でも実行できるように解説していますのでご安心ください。

スタックチャンのプログラムをダウンロードしてセットアップ

コマンドgit cloneでソフトウェアをダウンロードします。
そして、cd stack-chan/firmwareコマンドで作業場所を移動し、npm installコマンドで必要なプログラムのインストールをします。

$マークの後に続く文字列がコマンドです!
$ git clone --recursive https://github.com/rt-net/stack-chan
$ cd stack-chan/firmware
$ npm install

一気にエンジニアっぽくなってきました!見慣れない画面だとは思いますが、普段のマウスクリックによるフォルダ移動やプログラムのダウンロードとやっていること自体は同じなので気圧されずにいきましょう。

Moddableのセットアップ

スタックチャンのプログラムはModdableSDKで作られており、M5Stack向けのプログラムをビルドするためにはESP-IDFも追加で必要になります。以下のコマンドでModdable SDKESP-IDFをインストールします。xs-devをツール使ってセットアップを自動化しています。

作業場所は先程と同様のstack-chan/firmwareです。

$ npm run setup
$ npm run setup -- --device=esp32

この操作により、/home/<ユーザー名>/.local/shareのフォルダにインストールされます。

環境のテスト

npm run doctorコマンドで環境をテストします。
Moddableのバージョンがv4.1.0で、ESP32 IDF Directoryのパスが正しく表示されていることが確認できれば完了です。

$ npm run doctor

プログラムのビルドと書き込み

プログラムをビルド・書き込みする環境が整いました。

最初にダウンロードしてきたプログラム内にスタックチャンを動かすためのプログラムも含まれているので、これをビルドして書き込みます。

ビルド

プログラムをビルドします。手順は簡単で、以下のコマンドを実行するだけです。実行する場所は先程ダウンロードしてきたstack-chan/firmwareです。

$ npm run build --target=esp32/m5stack_cores3

以下のように表示されたらビルド完了です!

書き込み

それではスタックチャンにプログラムを書き込みます。

スタックチャンとPCをUSBケーブルで接続してスライドスイッチを上側にスライド、プッシュスイッチを押してスタックチャンの電源を入れたら準備完了です。

最後に、以下のコマンドでプログラムを書き込みます。

$ npm run deploy --target=esp32/m5stack_cores3

 

書き込めたらUSBケーブルを外してバッテリーの給電だけで起動させてみましょう。

スタックチャン・・・起動!!!!


オリジナルプログラムの開発

もちろん、今回書き込んだデフォルトのスタックチャンを改造してあなただけのスタックチャンを作ることができます。スタックチャンのプログラム開発は以下の記事を参考に是非トライしてみてください。

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