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ヒーローズリーグ スタックチャン賞の舞台裏 -スタックチャン製品化研修 Part.5

製品化研修

お久しぶりです!メイカーフェア以来の研修ブログです。
今回は、ヒーローズリーグ2022「スタックチャン賞」発表の舞台裏をご紹介します。

ヒーローズ・リーグ、スタックチャン賞とは

ヒーローズ・リーグは以下のような開発コンテストです。

「つくる」を通じて、誰もがヒーローになれる開発コンテスト。

作品を応募するだけのコンテストではなく、
誰もが授与者になれ、たくさんのヒーロー(受賞者)が生まれます。

引用元:ヒーローズ・リーグ公式サイト

トーナメント方式で作品が選ばれる本選のコンテストとは別に、様々な賞があります。

その中の1つにテクニカルサポーター賞があり、スタックチャンコミュニティがテクニカルサポーターとして参加して「スタックチャン賞」を創設しました!

ししかわが日頃から口にしている通り、

「スタックチャンは皆一様に尊い!」

ので、作品自身の順位付けはせずに下記の選定基準を基に賞を選定しました。

  • 選定基準1)スタックチャンを開発素材として登録していること
    • スタックチャンキットを使った作品
    • スタックチャンの公開データを元に製作した作品
    • スタックチャンにインスパイアされた作品
  • 選定基準2)開発プロセスを丁寧に公開していること
    • 「生まれたスタックチャンは皆一様に尊いので優劣を付けない」
    • かわりに開発プロセスを重視
    • 開発ログは外部ブログやTwitterに書いてもOK

スタックチャン賞に応募してくださった6作品を、ししかわのコメントも交えてご紹介します!

応募作品の紹介

エントリーNo.1「マイクロビットチャンairpocketさん@AirpocketRobot

作品概要
スタックチャン大好きな娘が自分でもプログラミングできるよう、マイクロビットでマイクロビットチャンをつくりました。「たのしいマイクロビットコンテスト2022」エントリー作品です。

ししかわコメント
Micro:bit版スタックチャンの「マイクロビットチャン」です。Micro:bitを使って簡単に動きや表情をプログラミングできるため、M5Stackよりさらに多くの方に使ってもらえそうですね。コロコロ変わる表情がとてもカワイイ!
ハードウェア的にはMicro:bitのLEDの上に外装をかぶせることで、LEDの光がうまく拡散して5×5のLEDでも表情が伝わりやすくなっていたり、電池ボックスを足に見立ててスペースを節約している点が良いですね。
動画内にあるように、ネタ帳にマイクロビットチャンの表情や動きを詳しくまとめられています。この書き込みが素晴らしいです!先にノートに書くことで「考えがまとまりやすかった」とのこと。設計をまとめることのメリットがしっかり言語化できていて、非常に良い開発経験になったのではと思います。表情や動きのコンセプトやノートの使い方などもぜひ公開していただけたら嬉しいです。」

 

エントリーNo.2「オブナイズチャン小林竜太さん(@CH1H160

作品概要
スタックチャンのオブナイズver

ししかわコメント
obniz版スタックチャンの「オブナイズチャン」です。
サーボブラケットと足の3Dデータをスタックチャンから流用しつつ、obnizが接続できるようにうまくアレンジされています。市販のレンズをうまく組み合わせて、小型のOLEDをモノアイにするアイディアがとてもカワイイです!
Twitterの「#オブナイズチャン」タグで制作過程を情報発信されています。
前述のマイクロビットチャンが製作のきっかけになっているようです。こうしてメイカー同士影響を与えあって作品が連鎖していくのは嬉しいですね。」

 

 

エントリーNo.3「スタンクチャン」Niiさん(@neet2121

作品概要
あのスタックチャンが戦車型ラジコンに!?机の上で赤外線通信バトルを楽しめます。

ししかわコメント
スタックチャンインスパイアな戦車型ラジコンロボット「スタンクチャン」です。
リモコンで戦車を動かしたり、赤外線の弾を撃ったりできます。たくさん作って対戦できるのが楽しいですし、スタンクチャンがワチャワチャ動き回る様子がとてもカワイイです!
NiiさんはTwitterで膨大な量の製作ログを、1年にわたって公開されています。ログの内容も様々で、赤外線ユニット(戦車の砲台部分)の実験などはとても見応えがありました。
GitHubでデータを公開予定とのことなので楽しみにしています!

 

エントリーNo.4「BUSTACK-chan (バスタックチャン)」Katsuyoshi Itoさん(@gutskun

作品概要
I have a bus, I have a Stack-chan, ah, BUSTACK-chan.
「スタックチャン」と「バス」を掛け合わせ、「バスタックチャン」を作りました。

ししかわコメント
スタックチャンとバスを組み合わせたロボット「バスタックチャン」です。
音声合成で架空の路線バスのアナウンスをしてくれます。「スタック沼行き」という行き先が面白いですね。バスのお顔のスタックチャンがカワイイ!M5Stackを逆さまにして上部にボタンを持ってくるアイディアは参考になりますね。
かつよしさんはProtoPediaの記事中でダンボールでプロトタイプを作るところから、試行錯誤の様子を細かく記事にしています。素晴らしいのは失敗もちゃんと書いている点です。試したけど思ったように動かなかったり、「バスらしさ」が損なわれてしまうのでもとに戻したり、製作の様子がよくわかりました。」

 

エントリーNo.5「スタックホン vol.1 ご挨拶武将猛牛さん(@busyou_cow

作品概要
皆様こんにちは。昨今の流行りに合わせて作ってみました。まずはご挨拶を。
Sャープさんごめんなさい。

ししかわコメント
ロボホンとスタックチャンのコラボレーション「スタックホン」です。
人感センサで人が接近するとメロディを流して挨拶してくれます。
ロボホンのプラモデルにM5StickCを組み込んで使用しています。「純正ロボホン含有率0%」「まだ頭部や腕部等は自動動作いたしません」とのこと。
ロボホンの外装が取り外され、配線が露わになった見た目はカワイイというよりサイバーパンク的なかっこよさを感じます。
“Vol.1″と銘打っているのでこれからさらに作り込む計画があることが伺えます。今後の発展に期待しています!」

 

エントリーNo.6「スティックCチャン(StickC-chan) feat. toio core cubu」Ken-ichi HAYASHIさん(@Kenichih

作品概要
M5StickC Plusとtoio core cubeでスタックチャンの弟分?スティックCチャン(StickC-chan)を作ってみました。

ししかわコメント
「M5StickCとtoioが合体した作品「スティックCチャン(StickC-chan) feat. toio core cube」です。toioを2つ重ねた構造が特徴的です。下のtoioは移動用、上のtoioで首をかしげるかわいい動きを実現しています。
Maker Faire Tokyo 2022で実物を見せていただき「toioにそんな使い方があったのか!」と驚きました。 toioにM5StickCをマウントする部品を公開されています。
スタックチャン以外にも色々な応用ができそうでわくわくしますね!」

toio core cube 3-axis mechanism by ken1hayashi
3-axis (pitch roll yaw) mechanism by 2 toio core cubes.It works as graphig's head movement.graphig assemble this mechani...

 

以上6作品を「スタックチャン賞」にご応募いただきました!

どれも素晴らしい&可愛いスタックチャンなので、

「本当は全員に「スタックチャン賞」を授与したい!」

と、ししかわが心の中で叫んでいたそうです。

スタックチャン賞の紹介

さて、そんな中で今回ししかわが選ばせていただいたのは

…ドュルルルルルル…ダン!

エントリーNo. 3「スタンクチャン」です!

受賞発表の様子はこちらからご覧いただけます。

選出理由は下記の通りです。

Twitterの「#スタンクチャン」タグで、1年近くにわたり製作過程の様子を発信されていました。
写真や動画付きの投稿はそれぞれが設計のヒントとなるのはもちろんのこと、イメージが形になった瞬間の喜びがとてもよく伝わってきて、スタックチャンのオープンで温かみのある文化の醸成に貢献いただきました。

引用元:Proto Pedia

ブログならではの「ここだけ話」ですが、上記に補足をすると、

完成度もさることながら、部品表や回路図の公開に加え、実験や開発の様子をリアルタイムで発信されていた点が選出の決め手になりました。

また、スタンクチャンが完成したり動いたときのツイートがどれもすごく楽しそうなのが、とてもいいな!と思いました。

Niiさん、スタックチャン賞の受賞おめでとうございます!
副賞としてメイカーフェア東京でも販売した「組立済みスタックチャン」をお送りしました。

 

 

 

この子にM5Stackとバッテリを繋げれば…

 

いつものスタックチャン!

 

 

 

最後の紹介になりますが、スタックチャン賞以外の賞で、スタックチャン関連作品が受賞されました!

「ノーコード・ローコード賞」に、マイクロビットチャンが選ばれました!
おめでとうございます!!

「M5Stackとtoioの楽しい組み合わせで賞」に、スティックCチャン(StickC-chan) feat. toio core cubeが選ばれました!おめでとうございます!!

終わりに

今回スタックチャン賞に応募してくれた皆さま、ありがとうございました。
皆さまのお陰で、このようなコミュニティの盛り上がりに繋がっています。
スタックチャン賞以外の賞に複数選ばれたことも、大変嬉しく思っております。
これからもオリジナルスタックチャンを制作された際には、引き続きTwitterなどで共有をお願います!

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