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キユーピーのパートナー企業としてロボットフレンドリーな環境構築支援事業に参画

~人型協働ロボットのノウハウを活かし惣菜盛り付けロボットの低価格な導入実現を目指す~

この度アールティは、食品分野における人手不足解消のため、キユーピー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 社長執行役員:長南 収、以下キユーピー)のパートナー企業として「令和2年度 革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」※に参画し、ロボットフレンドリーな環境を実現するための研究開発を開始します。

プレスリリース(PDF)を見る

※令和2年度 革新的ロボット研究開発等基盤構築事業(ロボットフレンドリーな環境構築支援事業)
人手不足への対応等が喫緊の課題となっている施設管理、小売・飲食、食品の分野において、ユーザー側の既存の業務プロセスや施設環境等を見直すことを前提とした「ロボットフレンドリーな環境」と、それに基づくロボット実装モデルを構築することを目的に実施される事業です。
執行団体である一般社団法人日本機械工業連合会が、施設管理、小売、食品製造の3分野を対象に研究開発を実施する事業者を募集した結果、食品製造の分野でキユーピーが採択されています。アールティはキユーピーの委託先として研究開発の一部を請け負います。
参照:9/28発表 経済産業省リリース
参照:9/30発表 キユーピーアヲハタニュース2020 No.76

【アールティが取り組む課題】
お弁当・惣菜などを製造する中食(なかしょく)の食品工場において、盛り付け工程は自動化の難易度が高く、現在、その工程の大半を人手で行っている状況です。そして慢性的な人手不足への対応、労働生産性向上、COVID-19感染拡大防止のための三密(密閉・密集・密接)回避という課題を抱えています。柔軟・不定形の食品を迅速に見栄え良く盛り付けることは、ロボットにとって極めて難しい作業であり、高度な技術が必要なため導入価格が高くなってしまう傾向にあります。そこで、キユーピーとの連携のもと、盛り付け工程に関する仕様を緩和し、比較的低価格でのロボット導入を実現するための取り組みを開始します。

【研究開発の内容】
キユーピーが提供する惣菜と、アールティのロボットを用いて盛り付け評価を行い、ロボットにとって適切な盛り付け方法、AIによる認識やハンドリングがしやすい食材、包装容器の在り方を整理した上で、それに基づいた自動盛り付けライン/システムとロボットの開発・評価を担当する予定です。評価に使用するロボットは人型協働ロボット「Foodly」とアーム型ロボット「CRANE-X7」です。
アールティは、食品盛り付け作業向けの人型協働ロボット「Foodly」を2019年に発表しました。人と同じラインで隣り合って安全に作業ができる小柄な成人サイズの双腕人型ロボットです。ディープラーニングを活用したAI搭載ビジョンの実現により、バラ積みされた食材を認識してピッキングし、弁当箱やトレイへの盛り付け作業まで1台で完結できます。Foodlyでは、から揚げをはじめとする惣菜の盛り付け工程において、すでに中食業界の食品工場と共同で実験に取り組んでいる実績があり、実用化間近となっています。食品工場の現場から、人手不足の解消やソーシャルディスタンシングの実現が期待されています。Foodlyの開発で培った食品工場、協働ロボットのノウハウをこの度の研究開発に活かし、ロボットフレンドリーな環境構築を目指して参ります。

から揚げの盛り付け作業をするFoodly(イメージ)

人型協働ロボットFoodly

アーム型ロボットCRANE-X7

■これまで開発してきたエンドエフェクタの一例

サニタリに配慮したトング形状エンドエフェクタ例

計量盛付向けエンドエフェクタ (開発中参考例)

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