アールティとケンブリッジ大学、人型協働ロボットのヨーロッパ向けの製品化に関する共同研究を開始

アールティは、2023年より英国ケンブリッジ大学 飯田研究室、Fulvio Forni研究室と、協働ロボットSciurus17(シューラスセブンティーン)、及びFoodly(フードリー)をヨーロッパ向けに製品化するためのアプリケーションの共同研究を開始しました。
ケンブリッジ大学の博士課程の学生Yi Zhang氏が中心となって開発を進めます。
「Data-driven autonomous robotic food handling」(データ駆動型アルゴリズムによる食品ハンドリング)プロジェクトにおいてSciurus17、及びFoodlyは、AIビジョン、フィードバック制御、学習を駆使し、様々な困難な環境に柔軟に適応できるように技術開発を進めます。また、英国をはじめとするヨーロッパの食品工場向け、軽作業の自動化のアプリケーション開発を目指します。
ケンブリッジ大学でデータ駆動型アルゴリズムを担当する Yi Zhang氏の研究は、高い信頼性と柔軟性を持つデータ駆動型アルゴリズムの開発に焦点を当て、環境の変動や不確実性に対応する予定です。
Yi Zhang氏のコメント
「このプロジェクトでは、信頼性の高いデータ駆動型ロボットマニピュレーションアルゴリズムを実現するための、知覚層と制御層のチューニング手法を研究します。Foodlyは人間との共同作業において安全性と信頼性を向上させ、24時間365日稼働することを目指します。」
アールティの参画
アールティは、ケンブリッジ大学のAgriforwardsプロジェクト(農業食品ロボット研究センター)とOHMC(Observatory for Human-Machine Collaboration)において共同研究機関として参画し、工学部に設置された実験スペースでの研究に参加しています。AgriforwardsとOHMCはケンブリッジ大学大学の学部、企業、政府機関が協力し、革新的なプロジェクトに取り組むための場です。
Foodlyは、食品工場において人間との協働をはじめ、軽作業の自動化をコンセプトとした設計であり、Sciurus17は、製造業の軽作業における生産性向上と作業環境の安全性の実現を目指しています。アールティは引き続き、先進的な技術と製造業の未来のために技術開発を進めてまいります。
下記はケンブリッジ大学での成果、研究経過などを紹介する動画です。
関連URL
ケンブリッジ大学プレスリリース
Agriforwardsプロジェクト
OHMC(Observatory for Human-Machine Collaboration)
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