V-sido x RIC忍者マスター公開
「V-sidoxRIC忍者マスターシステム」をGoogle I/O 2012インタラクティブゾーン4番ブース(会場Moscone Center, 会期2012年6月27-29日、米国サンフランシスコ)にて公開します。
「V-sido x RIC忍者マスターシステム」は、Androidで制御する等身大ロボットを用いた、人と対戦できる体験型ロボットゲームです。Android OS搭載のタブレットから、Open Accessory Development Kit(以下、ADK)を用いて制御します(システム全体図、RIC Ninja Masterロボット、システムフローについては図を参照)。
V-sido x RIC忍者マスターシステムは、ADKを用いることにより、Androidスマートフォンやタブレットをゲームのシステム運用機として実世界にも展開できることを示すコンセプトモデルとして提案しています。通常、バトルゲームは画面の中だけで展開されますが、このようなシステムによりテレビゲームが実世界へ飛び出るチャンスを得られることを示しました。また、人間の対戦相手とリモートコントロールされた等身大の二足歩行人型ロボットによるこのようなインタラクティブゲームは、世界で初めてです。(当社調べ。)
具体的には、RIC忍者マスターロボットの顔に取り付けられたAndroidタブレットがゲーム全体を制御しています。Androidタブレットは、ゲームの開始/終了、ロボットへのパンチの当たり判定(物理的な相手へのヒット数、自分へのダメージ数)等の状態管理を行います。これらの情報の入出力は、Androidタブレットに接続したADKボードにより行われており、センサーによるロボットの状態の取得とロボット本体の制御をしています。ロボット本体は、Androidタブレットからの指令により、イメージセンサーの画像処理結果とゲームパッドでの操作を使ってリアルタイムに動作生成して操縦できます。リアルタイムに画像処理をしてロボットの動作を生成し、バランスを崩さずに歩行しながら物理的に対戦相手と接触するゲームをするチャレンジは、ロボット自身の制御もさることながら、相手との接触による物理的な反動を制御することも不可欠であり、2足歩行ロボットでのロバストな動作を実現する上でも重要なチャレンジです。
株式会社アールティは、PCやモバイル端末に身体を与えることを目的としてこのようなロボットシステムを開発しています。(近い将来、クラウドやコンピュータは人工知能や人とのインターフェイスとしてロボットのような実世界での身体を必要とすると考えており、そのためのプラットフォームとしてロボットを開発・販売しています。)
株式会社アールティは、2年連続でGoogle I/OのデベロッパーSandboxに出展しているサービスロボットを開発する日本企業です。また、Googleの日本をはじめとする各国での開発者会議Google Developer Dayには2010年から出展しています。同社は、ロボットの開発だけでなく、Googleが2011年に発表したADK ADKのリファレンスボードRT-ADK/RT-ADSを発売していることでも知られています。
V-sido(ブシドー)は人型ロボットの制御ソフトウェアの名称です。
RIC(リック)は株式会社アールティが販売する人型ロボットの名称で、Robot Inside Characterの略称です。本システムで使用しているRT-ADK miniは好評発売中です。
「世界中から厳選されたサードベンダーのみが最先端の技術展示ができるGoogle I/OデベロッパーSandboxについて」
Google I/Oは、世界中の最新のWEB、モバイル、ソーシャルネットなどに焦点をあてた開発者や未来の起業家のためのイベントです。Google I/Oは、2012年6月27-29日にモスコーンセンター(Moscone Center、米国、サンフランシスコ)で開催されます。
Google I/OにおけるデベロッパーSandbox(展示ブース)は、2009年にアプリケーションや製品に焦点をあてたデモエリアとして始まりました。Sandboxは、大小のさまざまな企業、個人が開発したアプリのデモを行い、開発者同士でアプリケーションや製品を体験したり、 アイデアを交換したりする場として展開されます。
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