国際ロボット展2019 連載第二回
「cotaRo(コタロー)」が開発された背景
今回アールティでは、「食後のお皿の片付け」に着目して新しい片付けロボットを開発しました。近年、女性の社会進出の増加と共に共働き家庭が増え、家事に費やせる時間は必然的に短くなってきています。
手っ取り早く家事の軽減化を加速させるものとして、「家電に頼る」ことがまず挙げられます。これは弊社のミッション“Life with Robot-ロボットと共に- ”にも通じるものがあり、今後の課題になってくるでしょう。
具体的な話では、共働き家庭の三種の神器として現在は「お掃除ロボット」「食洗器」「乾燥機付き洗濯機」がメジャーです。社員の家でも上記全ての家電を揃えており、それぞれの家電に名前を付け、例えば「ピッチちゃん、お部屋を掃除してくれてありがとう」と家族がロボットに労いの声をかけています。これぞ将来のロボットと人間の共生の第一歩なのではないでしょうか。
アールティは、その何歩も先の未来を見据えて日々ロボットの開発をしています。特に世界の製造現場や家庭の様々なシーンでボトルネックになっているラストワンハンド※を自動化することを目指しています。
「調理」「皿洗い」は現在もロボットにお任せ出来ますが、その間の人間の手がかかっている「食後のお皿の後片付け」を自動化してみようというのが今回の国際ロボット展での試みです。皆さんが普段やられている食卓の後片付けを、「ロボットと共存」すると、どういう景色になるのかをご紹介する予定です。
お皿を片付けるロボット「cotaRo(コタロー)」

めんど家とcotaRo
アールティのブースでは、「猫の手ダイニング」というタイトルで、写真のようなかわいらしい猫の一家「めんど家」の日常を見ることができます。果たして、ロボットはどのようにお皿の片づけをするのでしょうか。私たち人間とロボットが共生することで、自由な時間の確保や、快適な生活を送ることができることを具体的に想像していただければ幸いです。
今回の企画・開発・展示には千葉工業大学先進工学部未来ロボティクス学科上田研究室、玉川大学学術研究所 先端知能・ロボット研究センターにご協力いただき、学生達が中心になってシナリオ作成や、技術開発を進めています。
ロボットのいる未来のコンセプト展示、どうぞお楽しみに。
※「作業の節目に人間の確認や手作業が入る最後の部分」をアールティはこのように呼んでいます。
アールティブースは、東京ビッグサイト南3号館S-19です。
1日5回程度のデモを予定しています。デモ時間については現地でご確認ください。
皆様のご来場をお待ちしております。
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