新年あけましておめでとうございます。
旧年中は多くの皆様に格別のご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
2026年も変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。

代表取締役　中川友紀子よりご挨拶

2026年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

2025年を振り返りますと、国内では「フィジカルAI」というキーワードが浸透し、ロボットとAIを取り巻く環境は、研究・検証の段階から、実際の現場で価値を生み出す段階へと、確実に移行し始めた一年であったと感じております。
世界各地で人型ロボット、四足歩行ロボットの社会実装が進み、技術そのものの新規性よりも、「どの課題に、どの形で応えられるのか」がより現実に実装される場面がみられるようになりました。

そのような中で当社は、国内外のさまざまな現場に足を運び、製造業をはじめとする幅広い分野のお客様と対話を重ねながら、ロボット開発およびAI活用に取り組んでまいりました。
業界を限定しない取り組みを通じて、当社の技術や知見が、実務に直結する形で評価される機会が着実に増えてきていることを実感しております。

AI技術、とりわけ当社がずっと取り組んできたフィジカルAIの分野、認識・強化学習分野の進化は引き続き加速しており、ロボットと組み合わせることで、これまで人に依存していた作業が現実的な選択肢として検討される時代に入りました。一方で、AIやロボットを導入するだけでは課題は解決せず、現場理解からシステム設計、運用までを含めた総合的な取り組みが不可欠であることも、より明確になってきています。

こうした背景を踏まえ、当社では2025年に資金調達を実施し、事業基盤の強化を進めてまいりました。
具体的には、人型ロボット、四足歩行ロボットの開発にとどまらず、現場で求められる周辺機器のAIロボットの量産化を視野に入れた取り組みも進めてまいります。また、設計・開発だけでなく、製造、調達、供給までを見据え、サプライチェーンを含めたパートナーシップを拡大しながら、現場に安定して届けられる仕組みづくりに注力してまいります。

これまで培ってきたロボット開発力、模倣学習、VLAをはじめとするフィジカルAI技術、そして現場に寄り添う姿勢を軸に、「実際に動き、使われ、価値を生むロボット」の実現に引き続き取り組んでまいります。
技術力のみならず、社会や現場との接点を大切にしながら、「ロボットとともに働く未来」「ロボットとくらす社会」の実装を着実に進めていきます。

新しい一年が、皆様にとって実り多く、前向きな変化に満ちた年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
本年もアールティをどうぞよろしくお願い申し上げます。